ここからは電気について勉強します。しかし漠然と勉強するよりも、電気をイメージしながら 勉強したほうがよく理解できます。では目に見えない電気をどのようにイメージすればいいので しょうか?
私は水の流れをイメージしました。
ただ水の流れといっても、細かいことは気にしないで下さい。電気のイメージがつかめれば いいのですから。電気には直流、交流とがありますが、とりあえず直流でイメージしましょう。
まず川の上流から下流に水が流れている状況をイメージしてください。川幅の一箇所を狭くして 水の流れる量を少なくします。イメージできたでしょうか?ここでは川幅を狭くしたことで水が あふれたり、その他細かいことは考えないでください。
まず川幅が変わらない場合水は上流から下流に「10」の量流れるとします。そこで川幅の一部 を狭くします。狭くした部分は「8」の量しか水が流れません。すると上流から下流まで水は「8」の 量しか流れなくなるのです。
これなら「10」の量の水が流れる。
川幅が狭いので「8」の量の水しか流れない。
この状況で電気をイメージします。まず水の流れる量を「電流」、水の流れる勢いを「電圧」、そして 川の幅が狭くなっている部分を「抵抗」としましょう。
イメージできたでしょうか?川幅を狭く狭くすれば水の量は少なくなります。つまり抵抗を高くすると 電流は低くなります。同じ川幅でも水の勢いを上げると水の量は増えます。つまり同じ抵抗でも電圧を上げる と電流は高くなります。これはオームの法則でもわかります。
V=IR
狭い川幅にたくさんの水を流すのは水の勢いを高くします。電気も同じです。抵抗が高いところにたくさんの 電流を流すには、高い電圧が必要です。逆にも考えられます。高い抵抗の場所に大きな電流が流れているのは、 それだけ高い電圧がかかっているのです。これがオームの法則です。
上の公式なのですが、覚えるのはこれ一つでいいのです。例えば上の公式の両辺をRで割って見てください。
V/R=IR/RとなるのでV/R=I
となります。このように公式を丸暗記するのではなく、理解すれば応用も利きますし、問題の理解度、勉強の 効率も上がります。
この項での説明はここまでですが、水のイメージはしっかり理解してください。分流や分圧で非常に役に立ちますよ。
第二種電気工事士