送電

送電線と配電線

送電線は発電所から変電所などに電気を送るための線です。154kV、274kV、500kV のように超高圧です。よく山の上に見えるやつです。配電線は変電所から需要家まで電気を電線路で 6.6kV位です。道路の上電線ですね。なぜこのような高い電圧なのかと言うと、電圧降下や 電力損出を減らす目的です。

普通に考えて見ると、約6.6kWの機器に100Vで送電すると、単純に66Aの電流が流れるとします。 これを6.6kVの電圧にすると1A流れます。(細かい計算は指摘しないでくださいね。説明ですから)電線の 太さは電流の大きさによって決まりますので、高い電圧のほうが細い電線で送電できるのです。つまり、今の 超高圧の送電を100Vにしたら、単純にものすごい太さの電線が必要になるのです。

線路定数

線路抵抗Rの求め方は覚えておきましょう。この辺りは簡単に覚えられます。抵抗は電線が長ければ大きくなり、 断面積が大きければ小さくなります。問題は作用インダクタンスと静電容量(キャパシタンス)ではないでしょうか? 私はこの公式が数学的に理解できず、そこまで勉強をしていません。logの解き方がわからなかったのです。 最初に言いましたけど、私の数学力はこの程度です。これも保障はできませんけど、過去問題でもこの公式はあまり 出ていません。公式の感じを単位などから覚えておくといいでしょう。でも一応勉強はしてくださいよ。

架空送電線

鉄塔、がいし、電線の種類などは最低限覚えておきましょう。がいしは家の外の電柱近くの電線についている、白い 硬そうなものです。見てイメージをつけましょう。
雷対策についても勉強しておきましょう。フラッシオーバーとは、鉄塔等に雷が落ちたとき、雷の高電圧によって電線から 違う電線に火花みたいなものが飛びます。(アーク)これによって線間がつながった瞬間、短絡した状態になり各線間の 電位差が0になります。雷がゴロゴロ鳴っている時、蛍光灯が一瞬切れたりする現象を体験したことがあると思います。 これはどこかで雷が落ちて、フラッシオーバーが発生しているのです。

架空電線

ここでは電線のたるみや、電線にかかる荷重等の勉強です。ここは電気と違い、直接イメージできるので簡単だと 思います。簡単といってもしっかり勉強をしないと難しいですよ。ここは点数を稼げるポイントです。

中性線の接地方式、地中電線路はしっかり覚えましょう。今までの計算問題を解いてきたのであれば、簡単だと 思います。とにかくケーブルの名前、用途をしっかり覚えましょう。各接地方式の違いも理解しましょう。

故障点の測定、ケーブル劣化判定方法

ここも基本的には覚えるだけです。覚えるのですが、理解してくださいね。マーレーループ法では、ブリッジ接続 が思い浮かびます。ブリッジの平衡条件から、故障点の距離を求めているのです。

送電線の電圧と電力

送電線の電圧降下とは名前の通り、送電端から送電した電圧が、受電端ではある程度下がっているのです。これは 電線には抵抗があるからです。分圧のイメージです。計算も単純に送電電圧−受電電圧です。それと下記公式は よくでるので覚えておきましょう。

v=Vs−Vr=√3I(Rcosθ+Xsinθ)

ここでvは電圧降下、Vsは送電端電圧、Vrは受電端電圧、Iは電流、Rは線路抵抗、Xはリアクタンスと なります。他の項目でも出てきますので、覚えておきましょう。

送電線路の故障計算なのですが、一見複雑な公式になっています。ですが、よく見ると簡単な公式の組み合わせ なので問題はないと思います。送電系統の保護方法、リアクトルの種類等は覚えておきましょう

電験三種  電力

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