配電

配電ですが、前の項の送電と、ここでの配電、いったい何が違うのでしょう。漢字を読んでもらえばわかりますが、送電の項では 主に発電所などから電気を送ることに関する問題でした。配電では、送られてきた電気を、配ることに関する勉強になります

配電方式、電圧降下

配電方式は覚えるだけなので、イメージして覚えてしまいましょう。電圧降下の公式は、送電の項でも出てきました。 ここでも出てくるので使えるようになりましょう。

電圧変動率については、電圧は負荷が大きくなれば多少下がります。 負荷がないときは最大となります。受電端における全負荷時と無負荷時の電圧の差と受電端電圧との比の百分率となります。 電圧降下の計算方法と、電圧調整の構造は理解しておきましょう。

昇圧器の計算

この昇圧器、なかなかイメージが難しいと思います。参考書の回路図とおりにイメージしましょう。 そして公式を覚えます

この公式ではなかなか覚えられませんね。覚えても間違えそうです。私は下記のように変更して覚えました。

内容は同じです。この公式と参考書の回路図を見れば覚えやすいと思います。昇圧前の電圧、昇圧後の電圧、 巻き線の電圧の組み合わせを逆にすればいいのです。ここは自分の覚えやすい方向で行きましょう。

電力損失

電力損失については難しく考える必要はありません。電線に抵抗があり、そこに電流が流れると電力が発生 しますよね。抵抗に電流の自乗をかければいいと思います。この発生する電力が電力損失です。電線の抵抗に よって、電力が奪われるのです。

電灯・動力共用方式

ここでは変圧器のV結線に100Vの単相動力を接続したりしています。過去問題でもたまに出題されているので よく理解しておく必要があります。V結線は、三相の変圧を変圧器2個で行う結線です。何回も問題を解いて理解して ください。最初は分からないかも知れませんが、繰り返し勉強すると理解できると思います。

支線の計算

電柱を支える線の計算です。電柱の上の方から地面に斜めにワイヤーが張ってあるのを見たことがあるでしょうか? 電柱を支えているワイヤーの計算になります。ここで必要なのは、三角関数とベクトル計算です。難しくはないと思う のですが、電柱の絵に平行四辺形を描いてベクトル計算すれば簡単です。

配電線路の保護

電路上で事故があった場合、電路を保護するために電気を止める必要があります。この止め方の方式を覚えて おきましょう。覚えるだけですが、電路を書いて事故ポイントを書いて、参考書とおりにイメージすると覚えやすい と思います。ここでの過電流は設定以上の電流です。保護協調と絶縁協調を間違えないようにしましょう。

全日効率などが出ていますが、「法規」の科目でも出てきます。法規では必ず覚える必要があるので、ここで 覚えておきましょう。

キュービクル

キュービクル式受電設備は、よく工場の外にある受電設備です。電柱から引き込まれて、キュービクルの中に 変圧器(トランス)があり、三相200Vや単相200Vに変圧しているのです。ここでは簡単な回路図が出てきます。 余裕があれば覚えておきましょう。

電力は電験三種の中では簡単な科目と思います。しっかりと勉強して、確実に合格しましょう。

電験三種  電力

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