電気主任技術者とは?


電気主任技術者とはどういう資格なのでしょうか?通常、事業用電気工作物の設置者は電気事業法の定めにより電気主任技術者等の 主任技術者を有資格者の中から選任することが義務付けられています。難しい言葉がたくさんでてきましたが、電気主任技術者になれば 、発電所や変電所、工場、ビル等に設置されている電気設備の保安監督という仕事に従事することができるのです。 第三種電気主任技術者は電験三種と略されることがありますが、実際同じ資格なのです。

電気設備を設けている少し大きめの工場であれば、電気設備の保安等の監督者として電気主任技術者を選任しなければ ならないことが法令で義務づけられているのです。つまり大きめの工場では電気主任技術者が必要であり、有資格者は 大変待遇がいい、社会的評価が高い国家資格なのです。

但し、こんなにありがたい資格なのですが、誰でも簡単に取得できるものではないのです。電気主任のいい部分だけ 説明しましたが、合格率を見てみましょう。三種を基準に考えます。

電験三種
年度 受験者数 合格者数 合格率
1996(平成08) 51,895 8,646 16.7%
1997(平成09) 59,025 7,982 13.5%
1998(平成10) 54,386 5,804 10.7%
1999(平成11) 52,358 6,238 11.9%
2000(平成12) 55,767 6,703 12.0%
2001(平成13) 53,446 6,490 12.1%
2002(平成14) 53,804 4,364 8.1%
2003(平成15) 51,480 5,336 10.4%
2004(平成16) 44,661 3,851 8.6%
2005(平成17) 42,390 4,831 11.4%
2006(平成18) 41,133 4,416 10.7%
2007(平成19) 40,608 3,647 9.0%
2008(平成20) 40,140 4,361 10.9%

このようにとんでもなく難しいのです。さらに追い討ちをかけますが、この低い合格率は全くの素人が受験 したのではなく、ある程度(第二種電気工事士等)のレベルの方が受験した場合の値と考えていいでしょう。 つまり全くの素人の方が大勢受けると合格率はかなり低くなると思います。参考までに電験二種の合格率を 少し見てみましょう

電験二種
年度 一次試験 二次試験 一次×二次合格率
受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率
2007(平成19) 6,832 1,222 17.9% 2,156 245 11.4% 2.0%
2008(平成20) 6,693 1,572 23.5% 2,251 675 30.0% 7.1%

二種の場合一次試験と二次試験がありますが、上の表を見ると一次試験単独であれば三種よりも 高いように見えます。しかし二種を受験する方ほとんどの場合三種を持っていますので、そのレベル の方達が受験した場合の値なのです。ですから最初は三種から挑戦しましょう。

合格率を見ると「私にはこんな資格は無理です。」とあきらめたくなる方もいると思います。

でもまだあきらめるのは早いです。

自己紹介でも簡単に説明しましたが、私は受験する前はオームの法則すら理解していませんでした。 そんなレベルから勉強して2年半で資格を取得しました。はっきり言って電気のことはよく分からず、 頭もいいほうではない私が奇跡的にも合格したのです。どうでしょう?これを聞いて少しは自身が 出てきたでしょう。

但し努力無しで合格することはできないと思ってください。

よく「簡単に合格できますよ」って感じのキャッチフレーズで売り込みしている資料もありますが、 そんなおいしい話はありません。ある資格では、勉強会や講習等に参加すると出題される問題をある程度 教えてくれる資格もありますが、この資格に関してはそのようなパイプは無いと考えてください。 又、毎年出題される問題は変わります。一度出題された問題は二度と出題されないという噂もあるくらいです。

このサイトでは素人の私が勉強してきた方法とポイントを紹介しようと思います。努力すれば必ずとれると思います。 皆さんもぜひ挑戦してみましょう。



電気主任技術者について

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